【先のことで思い悩むな】「今日一日だけを生きる」という考え方

世の中に「心配性」と言われる人は結構いると思うが、自分もご多分に漏れず、何か環境や人間関係が変化したり、はじめて挑戦することがあると、ものすごく不安になるタチだ。

こういう現象のことを仲間内では「先取り不安」と呼んでるんだけども、起きてもないことを「ああなったらどうしよう?」「こうなったらどうしよう?」と心配し続ける事は、脳をものすごく疲れさせる。

「先取り不安」は、ストレスがひどい割には、体は何も行動していなかったりするので、冷静に考えればこれほど無益な事はない。

「先のことばかり心配してもしょうがない」と気を取り直すのだけど、気がついたらまた「ああなったらどうしよう」「こうなったらどうしよう」と想像しまくっている自分がいて、勝手に疲れ果てている。

さすがにこの繰り返しにウンザリしてきて、「いったいどうやったらこの負のループから脱することができるのか?」と色々な方法を探してきたのだが、その答えの一つが、「今日一日のことだけに集中する」ということだった。

今日はこの考え方についてシェアしていこうと思う。

先のことばかり考えていたら、今日を生きるエネルギーが吸い取られる

”だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。”

引用:新約聖書・マタイによる福音書 6章34節より


「今日1日のことだけ考える」
という考え方は、ストレスマネジメントの方法として、とても優れた考え方である。

が、別に目新しい考え方でもなんでもない。聖書に書いてあるぐらいなんだから( ̄∇ ̄;)。

聖書のみならず、昔から数多くの哲学書や自己啓発書、幸福論や生き方についての本でも言われていることである。

逆に言えば、それだけ昔から言われていることなんだから、心配性に効果があるという事である。

心配性な人は、予測不可能だったりコントロール不能なものをとても嫌がる。
結果が自分の思い通りにならないことに我慢ならず、大きな恐怖を感じるのである。

だからなんとか結果を自分の思い通りにしようと、人や物事を操作(コントロール)したり、過剰に頑張ったりする人もいる。
つまり「執着」が強いのである。

先のことばかりに心が囚われる、ということは今この瞬間に生きていないということである。

まだ起きてもないことを延々と頭の中で「ああでもない、こうでもない」とこねくり回している。それはただの「妄想」に過ぎないのに……。
そういった事ばかりを続けていては、間違いなく人生のクオリティを下げる。

心配性な性格をどう扱うか?

2016.08.20

人間が一日に発揮できるエネルギーや気力には限りがある。
どうなるかも分からない先のことを心配しすぎて、限りある手持ちのエネルギーをどんどん減らしていくなど、もったいないことこの上ない。

今日一日をちゃんと生きることができなくて、なんで将来が明るいといえるのだろう。
未来というのは、「今日」の積み重ねの連続にあるものだ。

だから、あまり難しいことは考えず、「今日だけ」に全力を注ぐ生き方というのは、かえって合理的なのである。

人間は、あまり先のことを考えられるように出来ていない

今日一日だけ、私はこの一日だけを生きようとします。私の人生のすべての問題をいっぺんに片付けようとはしません。一生続けなければいけないと思うと恐ろしくなることでも、12時間だけならやっていけます。

引用:Original was written by Sybyl F. Partridge in 1916

とてつもなく困難に思える問題でも、「今日一日だけ」に意識を向けることで乗り越えることができる。

アルコール依存症者が回復を目指す、AA(アルコホーリクス・アノニマス)でも、この「今日一日だけ(Just for today)」という考え方が、スローガンとして使われている。

アルコール依存症には「完治」という概念がなく、回復するには一生酒をやめつづけるしかない。
それは、もともと酒好きだった患者にしてみれば、手足をもぎ取られるぐらい辛いことである。

断酒し始めの頃は、一生涯酒をやめ続けるなんて、そんな事できっこないと誰もが思う。

しかし、先のことは考えずに「今日だけ酒をやめる」という事に意識を向けることによって、飲まない一日を積み重ね、生涯にわたって断酒し続けた人々がたくさんいる。
千里の道も一歩から。
日々の小さな積み重ねが、偉大なことを成し遂げるのである。

これは断酒だけでなく、勉強や仕事、ダイエットや運動、継続が必要なすべてのことに言えると思う。

何事も続けなければ大きな成果は残せないが、ついつい先のことを色々考えすぎて「自分にはできっこない」と自信を喪失してしまう人は多いと思う。
人間のモチベーションはそんなに長く続くようにできていないからだ。

そういうときには、「今日だけ」に注力すること。
今日だけ、自分に与えた課題がクリアできたなら、先のことは考えない。そして、出来た自分を褒めてあげる。

「今日だけ」に集中することも難しいなら、12時間でも、1時間でもいい。
とにかく、「自分がなんとか頑張れそうだ」と思う時間単位まで課題を細切れにすること。

それで普通なら諦めてしまうような困難な問題でも、突破口が開けることは往々にしてある。

自分の【心の癖=自動思考】にいかに早く気づくかが大事

心配性というのは、「心の癖」なので、無意識にやってしまっている事が多い。

そういう人にとって、「先のことをあれこれ考えてしまう」という自動思考が発動するのは止めようがない。
「気がついたらまたやっていた」というやつだ。

「やめたくてもやめられない有害な生き癖」を手放すにはどうしたらいいのか?

2016.11.24

だから、「どれぐらい短い時間で自動思考に歯止めをかけられるか?」ということがとても重要になってくる。そして、それは訓練次第である程度コントロールできる。

自分の心の癖、自動思考を観察し、気づく訓練は禅やマインドフルネスが代表的である。このブログでも何回か取り上げているので、興味のある人は読んでみて欲しい。

~マインドフルネス~脳の疲れが取れる最高の休息法

2017.10.27

心配し始めて10分で自分の思考に気付き、「今日一日だけに集中しようっと」と心配事を手放して、心を切り替えるのか?
それとも延々10時間以上も心配する癖を続けて苦しむのか?

「心配してしまう癖」じたいは取り除けないが、心配している時間が10分なのか、10時間なのかで、疲れ方も生活クオリティも全く違うものになってくる。

自分の心が、先のことばかり考え始めたのに気づいたら、「今日一日だけ」というスローガンを唱える。

最初はなかなか効果がでないかもしれないが、続けていくうちに無益な心配をやめられる頻度も上がってくる。
実際、自分がそうだった。

過度な「先取り不安」に悩まされている人は、試してみてはいかがだろうか?

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