【行動分析学】うまく行動を長続きさせるためにはどうしたらいいか?

先日、行動分析学の記事で、全ての行動にはその行動を維持させる「好子」と、その行動を減らしてしまう「嫌子」が隠れていると書きましたが、今日は「即時強化」の重要性について書いていきたいと思います。

行動分析学の面から「ひきこもり」を考える【なぜひきこもり続けてしまうのか?】

2018年4月30日

60秒以内に強化することの重要性

ある行動を長続きさせたいなら、強化子が現れる時間間隔はとても重要です。
専門的には、これを「即時強化」といいます。

具体的には、なにか行動を起こして60秒以内に「好子」を得られると、その行動は長続きしやすくなります。

なにか行動を起こして、数日経ってから強化子が得られても、人間の脳はその行動と強化をうまく結びつけることができません。

即時強化を行いやすくするために、「トークンエコノミー法」が開発されています。

トークンエコノミー法を象徴するのが、お店で買い物をするとポイントが貯まっていき、一定のポイントが貯まると商品や金券と交換できるというシステムです。

多くの人が、店舗ごとに何枚もポイントカードを持っていますし、お店側もそれで売り上げを伸ばしています。
トークンエコノミー法の行動強化がいかに強力で社会に浸透しているかが分かります。

「結果」でなくて「行動」にフォーカスする

行動分析学を日常生活に応用する際に、「行動」と「結果」がごっちゃになっているとうまく機能しなくなります。

例えばよく勘違いされやすいのが、「ダイエットを頑張って3kg体重を落とす」といった計画を立てることです。
「体重を3kg落とす」というのは、「行動」ではなくて「結果」に分類されます。

もちろん、長期間ダイエットを努力すれば最終的には「3kg体重が減ってスリムになる」という大きい強化子を得られるのですが、通常、人間はそんな長い間待てないようにできています。

その目標を達成するために必要な標的行動を設定して強化していく計画を立てる必要があります。

例えば、「今日は間食をしない」という目標を設定して、達成できたら手帳に「頑張ったねシール」を貼る、などといったことです。

先ほども書きましたが、ある行動を起こして60秒以内に強化されると、その行動は長続きしやすくなります。

さらに、1週間連続でそのシールが溜まると(1週間分のシールが溜まるのではなく)、自分が欲しかったものをご褒美に買ってあげる、という強化を加えてあげると中期的な強化にもなります。
一見、とても単純なことのように見えますが、こういった「即時強化」をいくつも設定しておくと、ジワジワ効いてきます。

ダイエットで3kg痩せられたかどうかは関係ありません。

行動分析学の面から見れば「行動」が続いているかどうかが重要です。

これらの行動が続かない、ということは強化の仕方に改善余地があるということですから、計画を立て直す必要があります。

強化子が効果を発揮する条件を整える

強化子は、いつでも手に入るものであってはいけません。

例えば、お腹がすいているときにお菓子がもらえると、より嬉しく感じます。
逆に、お腹がいっぱいの時にはなにを食べてもあまり嬉しくありません。

これらは「確率操作」と呼ばれ、ある刺激に対しての強化力を高める操作のことをいいます。

自分に対してのご褒美をゲームやタブレットをすることに設定したのなら、目的を達成するまではそれらをやらないほうが強化力は高まります。
何か強化子を設定して、行動の修正に用いる場合、その強化子となる刺激は普段あまり利用できないようにして強化力を高めておかないと、刺激の価値が落ちていって意味をなさなくなってしまいます。

意志の力や意欲のあるなしは関係ない

なにかの行動を続けたい、修正したいと思っているのに、なかなかうまくいかない時は、この3つの条件のどれかが欠けていることが多いです。

「自分の意志が弱いから続かないんだ…」と自分を責めても落ち込んでモチベーションが下がるだけで何もいいことはありません。

人間というのは、思ったより単純なものなので、 まずは自分にとっては「なにが強化子となっていて」、「その行動を起こしたあと報酬がすぐに手に入っているのか?」、という事を分析するだけでも違ってくるものです。

しかし、知識だけですぐ行動を変えられないのも事実ですから、何回も試行錯誤を繰り返すトライ&エラーが重要になってくるわけです。

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