なぜ、アダルトチルドレンはいじめられやすいのか?

今日のテーマは「アダルトチルドレンのいじめられやすさ」について書いていこうと思う。

私自身、アダルトチルドレンの問題に何年か取り組んできて、また、アダルトチルドレンの特性を持つ人と接する中でひとつ気づいたことは、
「アダルトチルドレンはいじめのターゲットになったり、人から攻撃されやすい人が多い」、ということだ。

なぜかというと、それは攻撃されても、自分の言いたいことが言えないからである。

彼らは、誰に対しても言いたいことが言えないというわけではなくて、自分にとって安全で無害な人には言いたいことが言える。

しかし、アダルトチルドレンの人が苦手とする、

「すぐに怒鳴り散らす人」

「強い口調でミスを責めてくる人」

「こちらが何か言ったら、10倍にして言い返してくる人」

「自分の意見を、一方的に押し通そうとする人」

などといった要素を持つ相手に強い口調で責められてしまうと、アダルトチルドレンは、その瞬間頭が真っ白になってフリーズしてしまうのだ。

だから、その場では何も反応できないし 言い返すことも出来なくなるのである。

そして 後になってからその時のことが思い出され、

「あの時はこう言えば良かった…」

「何であんなことを一方的に言われなくちゃいけないんだろう?」

「何か私が間違ったことを言ったのだろうか?」

そのように、ことが終わった後でムクムクと強い怒りや悔しさ、惨めさを感じるのも特徴である。

なにか理不尽なことをされても、すぐに「怒ること」ができない。「言い返すことができない」。

結果として、それは「自分を大事にしていない」と無意識のうちに脳が認識してしまい、その事自体がストレスとなって、さらに自己嫌悪のループにはまっていく人も多い。

1.批判されたり怒られると頭が真っ白になってしまう理由

アダルトチルドレンの人は、激しく怒られたり批判されたりすると「その瞬間、頭が真っ白になってしまう」 という状態に陥りやすいということを書いたが、この状態のことを「解離」という。

瞬間的に意識を飛ばしてボーッとしてしまい、わけがわからないような状態になってしまうのだ。
その瞬間、意識が固まる、フリーズしている状態になるので、本当にその場では言いたいことが言えなくなってしまう。

そして、意識が解離している時というのは、自分の感情も感じることができなくなっている状態だ。

アダルトチルドレンの人は、この「解離」が癖になっており、その場その場で適切な感情を感じることができなくなっているために、未消化の「感情のゴミ」がヘドロのように心のなかに堆積してしまっているのだ。

そして、一方的に攻撃してくるというような人というのは、その人自身もストレスを溜め込んでいることが多い。

だから、高圧的な態度や口調で他人を攻撃せずにはいられないのだが、その標的はさきほど書いた、理不尽な仕打ちをされても怒らない人、言い返さない人、つまりアダルトチルドレン的な気質を持つ人が選ばれやすい。

本当は、彼らはひどいことをされて意図的に我慢しているわけでも、耐えているわけでもなくて、「解離」してしまっているからこそ、ただひたすらされるがままにされているだけなのだが…。

心が健康な人ならば、他人から理不尽な攻撃を受けると「そんなことはやめてください」などと怒ったり、反論したり、それが難しければ誰かに相談したり、その場から逃げたり……などと、なんらかの反応をするものである。

だから攻撃する方も、いちいち騒がれては面倒だから、攻撃の手を緩めたり、それなりに自分の身の振り方を考えたりもする。

しかし、アダルトチルドレンの人は、されるがままなので、攻撃したりいじめたりしてストレスを発散したいような人にとっては絶好の標的なのだ。

彼らは、ただ自分の攻撃性を受け止めてくれるサンドバックのような人間を見逃さない。
直感的に判断して、「こいつは何をされても逆らわないし、騒がない」と判断されてしまうと、いつの間にかストレスを吐き出す対象にされてしまうのだ。

そして、アダルトチルドレンの特性を持つ人達は、悲しいことにそういった攻撃性を持つ人達を磁石のようにひきつけてしまうのだ。

2.もうあなたは無力な子供ではない

いじめでも虐待でも、「されるがままにしている」「オドオドしている」というのが一番、加害者の攻撃性をエスカレートさせる。
放っておけば、彼ら(または彼女ら)が自らの過ちに気づいて、攻撃をやめてくれるなどということは期待しないほうがいい。

だいたいにおいて、一方的に攻撃してくるような人というのは、自らの暴力性や幼児性を直視したくないために「厳しく教育してやってるんだ」「あいつにも悪いところがある」などと自分の行為を正当化し、相手を傷つけている認識などない。

アダルトチルドレンの人たちは、幼い頃に「反抗したら余計に状況がひどくなったから、もう何もしない方がいい」という学習をしてしまったため、大人になっても対人関係の中で傷つくことが多い。

確かに子供の頃は、力も知力もないし、親に攻撃されても逃げ場もなく、ただ自分を責めるしかなかっただろう。
それは、目の前のどうしようもない理不尽なストレスに適応しようとした自然な選択であり、それによって救われた部分もあっただろう。

しかし、大人になった今となっては、もうあの頃の無力な子供ではない。
理不尽な攻撃を受けたら言い返すこともできるし、逃げることもできる。人の力を借りることもできる。

今の世の中は、ストレスを抱えている人が多くて、心が健康で「反抗する術」を知っている人でも、他人から傷つけられることが多い世の中だ。
繊細で、他人の心の動きに敏感なアダルトチルドレンにとっては余計に生きにくい時代ともいえる。

だからこそ、自分の身は自分で守ることが大事になってくる。
基本的に、「攻撃されても無反応」な人を、他人はあまり進んで助けようとはしないものだ。

自分の意思を感情的にならずに伝えるアサーション技術や、ストレスをうまく解消するコーピングなどを使って、うまく切り抜ける練習をしていきたいものである。

3.「依存できる人」をできるだけ分散する

また、相談できる人や、味方になってくれる人を日頃から作っておくのはとても大事なことだ。
アダルトチルドレンは、「人に相談したり弱みを見せたりするのが苦手」という特徴もあるので、ハードルの高さはあるが、これがあるのとないのとで、辛さが全然違ってくる。

そして、可能であれば、相談したり、助けを求められる人というのは、できるだけ多く作っておいたほうがいい。
愚痴を言ったり、頼れる人が1人だけだったりすると、こちらの期待もそれだけ大きくなってしまうので、相手にとってもかなりの負担になってくる。

苦しい時に他人に頼るのは悪いことではないが、「依存できる先」「依存できる人」をできるだけ分散することが、自分にとっても相手にとっても負担なく関係を続けられるコツなのではないかと思う。

なんでもそうだけど、「この人しかいない」「これしかない」となってしまうと、期待が裏切られた時にすごく感情的に不安定になってしまうものだし、執着心も強くなりやすくて、結構しんどかったりする。
ゆる~く色んな人、いろんな場所と繋がっておくと、いざという時に選択肢がたくさんあって気も楽になる。

私の場合で言えば、しんどいことがあった時などはミーティングで喋ったり、仲間に相談したり、カウンセラーさんや、精神保健福祉センターの相談員さんに聞いてもらったり、友達や同僚などに話したりもする。

それらをローテーションで回して、色んな人に分散して話を聞いてもらってる間に、問題がだんだん解決していっているような事もよくある( ̄∇ ̄;)

自分の問題を人に聞いてもらう、というのは問題も整理できるし、話している間にスッキリする作用もあるし、かなり有効なコーピングとなり得るが、特定の相手に負担がかかり過ぎないように、気をつけていきたいものである。

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