人を尊重するとはどういう事か?

今日はある事案があって、本当に人間関係というのはコントロールしない事が大切なんだなー、と思った。

相手や関係そのものに対し、「こうあるべき」「こうあってほしい」という色メガネで見るのではなく、ただ手放す。

そうすると、かえって色々うまく回り出す。 逆説的なことなんだけどね…。

自分の考えを押しつけてくる人

あなたの身の回りにもいないだろうか?
「こうあるべき」「こうあってほしい」という期待や要求を意識的にであれ、無意識的にであれ押しつけてくる人が。

たぶん、そのような人の側にいると、なんとなく居心地の悪さを感じるはずである。

人は誰でも、「ありのままの自分」を受け入れて欲しいと心の底では思っている
だから他人から「こうあるべき」「こうあってほしい」という枠に勝手に当てはめられると、圧迫感を感じてしまうのである。

私たちが生きている日常を見渡してみると、このような期待と要求の応酬は至る所で起こっている。

「あいつは人としてなってない」「ちょっと社会人としてありえないよね」「大人としてどうかと思う」という、『常識』を笠に着て発言する背後には、「俺の(私の)常識と違う」「俺の(私の)思い通りにならなかった」というエゴが隠れている事も多い。

しかも、皮肉な事に、それは家族や恋人同士という、最も近い関係性の中で繰り広げられることが多いのである。

逆に、相手に対して期待や要求の度合いが低い人(コントロールしない人)というのは、相手に居場所と安心を与えてあげられる……つまり一緒にいてホッとできる人なんじゃないかと思う。

病的に人をコントロールしていた筆者

こんな記事を偉そうに書いてはいるが、以前の私は共依存症者であり、バリバリに人をコントロールする人間だった事を告白しておく( ̄∇ ̄;)

自分の事が大嫌いで自己評価が低いくせに、他人に対して「こうあるべき」「こうするのが当たり前」という期待と要求が大きすぎて、たいてい不機嫌でイライラしていた。

今思えば、なんのことはない。

他人に対して「こうあるべき」という思いが強すぎるという事は、自分自身に対しても「こうあるべき」という思いが強すぎるという事だ。
他人に対して条件ばかりつけていると、自分に対しての条件も多くなる。

ありのままの自分をダメだと裁き、許せないという事は、ありのままの他人も尊重できないという事である。

だから生きづらかったのである。

人に期待しすぎる生き方はストレスが溜まる

2017.01.15

尊重するってどういうことだろう?

人を尊重するとは、お互いの違いに気付き、その違いを受け入れられる事だ。

人を尊重するとは、他人があるがままでいるのを「許す」ことではない。

尊重とは、他人が何に関心があるのかを、認めたり許したりする権利は自分には「ない」と認識する事だ。

尊重とは、他人を是認することではない。なぜなら人を是認したり否認したりする権利は誰にもないからだ。ただ、他人の言動に対する感想なら持つ事ができる。

尊重とは、人にはそれぞれの人生があることに気付く事なのである。

人を尊重するのは難しい

人を尊重するという事は、実際にやってみるとかなり難しい事に気付く。

私たちは、自分の価値観で「ありえない」とか「こうするのが当たり前」とか「常識では~」「普通は〜」などと心の中で他人を裁くし、実際に罰や誘導を使ってコントロールしたりする。

それはほぼ無意識的に行われる。やめようと思ってもやめられないのだ。
良いとか悪いとかではなく、もともと脳の物事に対する認識の仕組みがそうなっているのだから。

「よし、今日から他人を尊重しよう!」と頭で思っても、中々できるものじゃない。

気がついたら、ついつい他人の事に口を出したくなったり、「それはいい、悪い」などと裁きたくなってしまう自分がいるし、そんな自分を認識すらできていないことも多いからだ。

ではどうすればいいのだろう?

マインドフルネス瞑想と12ステップが教えてくれる「気付き」

筆者が実践してみて効果があった方法としては、マインドフルネスと12ステッププログラムが効果があった。

つまり「自分は、自分の価値観や考え方で他人を裁く事をやめられない」と気付き、認識する事である。

マインドフルネス瞑想は、自分の呼吸に意識を向け、意識や感情の変化に注意を向けるエクササイズである。つまり脳の筋トレなのだ。

これを訓練していると、「今、自分のやっている事、感じている事」に気付く力が養われる。条件反射で動きにくくなるため、「他人を裁きたい」自分の心の動きに事前に気付く事ができ、やめられるようになるのだ。

マインドフルネスについては、創始者であるジョン・カバットジン博士の「マインドフルネスストレス低減法」にやり方と概要が詳しく載っているので、興味のある方は手にとってみてみるのもいいだろう。

また、こちらの「4枚組のCDで実践する マインドフルネス瞑想ガイド」は、カバットジン博士が初心者にも実践しやすいように音声ガイドをCD化したものだ。
私もこれでマインドフルネスを習慣化したのでオススメだ。
音声ガイドの声は、人気声優の甲斐田裕子さんがアフレコしているので、そこもポイントが高い( ̄∇ ̄)

生きづらさにマインドフルネス瞑想は効くのか?

2016.08.02

また、依存症などの自助グループで使われている「12ステッププログラム」は、「自分の価値観や考え方で他人を裁く事をやめられない」という、自動的な思考パターンに対して「無力」を認める事から始まる。

初心者のための12ステップ講座:はじめに

2017.12.13

「自分は人を尊重できる!」というエゴ(自己過信)を手放し、自分より大きな力を信じる事によって、回復を目指していくというやり方である。

この2つは、どちらも「気付き」がベースになっている。
共通しているのは、自分は「他人を尊重できない思考・行動パターンを持っている」と認めること。
そして、それを自分の意志では治せないことを認める事。
ただし、その有害なパターンに気付き、少しずつ生き方を変えていくのは可能であることを、この2つの技法は教えてくれる。

「やめたくてもやめられない有害な生き癖」を手放すにはどうしたらいいのか?

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ただ「人を尊重しよう!」と決心しても、できるものではない。

筆者も、この2つのやり方を実践する事によって、以前の自分よりはかなりラクになったと実感しているが、未だに他人に対してコントロール欲求が湧き起こったり、実際にそのような言動をしてしまうこともよくある。

しかし、回復は「プロセスそのもの」である。
このレベルまで達したら回復しました、もう大丈夫です、というものでもない。
重要なのは、今日一日、自分にできる範囲で人を尊重できたか?、という自分自身に対する問いかけと、実践をしていく事だと思う。

「自分には人を尊重する事ができない、病んだ部分がある」と認めた方が、かえって人を尊重できるという逆説的な話なんだが、この2つのやり方は個人的に実践してみて非常に効果があったので、また別の機会に深く掘り下げた記事を書いていきたいと思う。

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