【HSP】敏感、繊細すぎて生きるのが辛い人へ

音や光、匂いに敏感。

人が多くいるところが苦手。

すぐにエネルギーが切れ、心や身体が疲れやすい。

空気を読みすぎてしまい、他人の感情や表情、声の調子に敏感。

このような特徴に多く当てはまる人は、もしかしたら「HSP」と呼ばれる特性を持った人なのかもしれない。

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?

HSPは “Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)” の略で、直訳すると「人一倍敏感な人」となる。

生まれつき刺激に敏感で、 他人の感情や周囲の環境から刺激を受け取りすぎてしまうため、社会生活の中でストレスや生きづらさを感じやすく、心や体が疲れやすいという特徴がある。

アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が著書『The Highly Sensitive Person』でHSPの概念を提唱し、この本は世界17ヵ国にて発売されミリオンセラーとなった。

日本でも『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。 (SB文庫)』という翻訳本が出ているので、興味のある人は手にとってみるといいだろう。

アーロン博士の研究によると、HSPの人口比率は、

・全体の20%程度がHSP(5人に1人)

・ 少しHSPっぽい人が22%

・まったく敏感でない人が42%

(300人の電話調査結果―『The Highly Sensitive Person』No.91参照)

とのことである。

こうしてみると、かなり多い数字だ。
しかし、マイノリティ(少数派)であることに変わりはない。

HSPは、子ども時代からそのような傾向が見られることから、アーロン氏はさらにHSC(Highly Sensitive Child:ハイリー・センシティブ・チャイルド)という概念も提唱している。

HSPは障害や病気ではなく、その人の「気質」「特性」を表しているものだと思っていただければいい。

以下に簡単なHSPの特徴のリストを載せているので、興味のある人はチェックしてみてもいいかもしれない。

HSPの特徴リスト
・人の気分に左右されやすい

・大人数の飲み会や集まりが苦手で、いつも居心地の悪さを感じる

・急な予定変更にパニックになってしまう

・友達が狭い範囲に少ししかいない

・人の輪に上手に入っていくことができない

・好きな人や友達、職場の人などに本音で話せない

・すぐ人を好きになったり、相手に依存したりしてしまう

・職場で周りの目が気になる

・小さなミスにも激しく動揺する

・一度に複数のことができない

・ミスが怖くて仕事に時間がかかる

・仕事を頼まれると断れない

・怒っている人やトラブルを見ると落ち込む

・同僚との雑談や表面的な会話が苦手

・仕事で注意されると、自分が全否定されたような気になる

・人混みで疲労困憊する

・いまの仕事が向いてない気がして転職を繰り返してしまう

・体調がすぐれないことが多い

・ちょっとしたことで落ち込みやすい

・職場異動や席替えなど、環境の変化にうまく対応できない

・相手が望むとおりにしようとして疲れてしまう

・時間にいつもギリギリ、もしくは遅れてしまう

・自分で決めるよりかは他人に決めてもらう傾向がある

・結果を出そうと頑張りすぎてしまう

いかがだっただろうか?

当てはまる項目が多ければあなたはHSPの可能性が高い。

もっと詳しく知りたい方は、アーロン博士が作成した「HSP診断テスト」がWebサイトにあるので、チェックしてみてもいいだろう。

なぜHSPは「生き辛さ」を抱えてしまいやすいのか?

今の社会は、非HSPに合わせて作られているため、マイノリティであるHSPは理解されないことが多い。

それもそのはずで、現代社会のように効率やスピードを重視し、情報や刺激が溢れ、常に「競争」や「タフさ」が求められる環境は、HSPに向いてないのだ。

HSPはその繊細な特性ゆえ、芸術的な仕事や、IT関係の仕事、共感力が必要な対人援助の仕事に向いているとされる。

HSPの特性はマイナス点ばかりではなく、その感受性の高さや共感力を活かせば、細やかな気配りができたり、繊細な仕事ができたり、素晴らしい人材にもなり得るが、残念ながら多くのHSPは周囲からの理解を得られずに孤立感や挫折感を深めていくケースが多いようだ。

会社や学校にうまく適応できず、「自分は社会に適応できない……」と悩み、うつ病や不安障害、アルコールや薬物などの嗜癖(アディクション)を発症してしまう人も少なくない。

数年前にHSPを自覚した筆者

事実、私自身も自分の「感じやすさ」「疲れやすさ」「ストレスに対する弱さ」について、いつも自分を責めていた。

子供の頃から、「なんでそんなに神経質なの?」「いつも『疲れた、疲れた』なんて言ってだらしない」「こんな事でストレスを感じるなんて心が弱いんだよ」と、自分の特性について褒められることは全く無く、いつも批判されてばかりいた。

映画や小説、漫画に触れると人一倍感動するので、絵や小説ばかり書いていたらいじめに遭った経験もある。
みんなが集まる飲み会やイベントなどに行くと、ものすごく疲れるし気が昂るので、人付き合い自体が嫌になる。

数年前に本やネットでHSPという概念を知って、自分を責めることが以前より少なくなった。

これは私の怠慢でもなんでもなく、生まれつき持った「特性」なのであり、適切に生き方や働き方を選んでいけば、幸せに生きていくことも可能なのだと知った。

そのおかげで希望が持てた。

無理に多数派の生き方に合わせるのではなく、自分をケアし、労ることを覚えた。

無理なことは「無理」、したくないことは「したくない」と以前より言えるようになった。

そうしないと、敏感な自分はすぐにヘトヘトになってしまうし、自分を労るために自己主張したり頼みを断ったりするのは「悪いことではない」と思えるようになったからだ。

HSPを知る上でオススメの本は?

私がHSPの概念を知ったのは、先程書いた、HSPの概念の提唱者エレイン・N・アーロン博士の『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』だ。
HSPについてとても詳しく書かれていて「そうそう!」と頷くことばかりだったが、翻訳本なのでちょっと文体が分かりづらいところがある。

こちらの「敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本(長沼 睦雄著)」は、イラスト入りでHSPを解説していて、非常に読みやすかった。
本が読むのが苦手な人には、こっちがオススメかもしれない。

あとは、「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち(イルセ・サン著)」という本も、アーロン博士の本とは違う切り口でHSPについて書かれていて、面白く参考になった。
電子書籍版も出ているので、スマホやKindleなどにダウンロードしておくと気軽に読める。

敏感な自分を「責めない」ということ

本来、敏感であることが「いい」とか「悪い」ということはない。
しかし、今の社会では、そこそこ「鈍感」なほうが生きやすいのは確かだ(昔、「鈍感力」っていう本があったけな……)。

私は、ずーっとみんなのように「鈍感」になれたらどんなにいいか……と思って生きてきた。
自分の敏感さ、神経質さを受け入れられず、ずっと自分を責めてきた。

しかし、今は「神経質でもいいじゃないか、敏感でもいいじゃないか」と以前より思えるようになったし、自分を受け入られるようになってきた。

確かにHSPは、タフな人から見れば弱々しく、どうでもいいことにビクビクしているように見えるのかもしれない。
しかし、それを一概に「悪い」と決めつける人もどうかと思うし、それをネタに人をいじめたり貶めたりできるような「鈍感さ」ならば自分はいらないと思う。

あと、なんだかよくわらない「苦しさ」に名前をつけるのは重要なことだ。

そうやって「苦しさ」 にカタチを与えてやることで、取り扱いがしやすくなり、対処方法や戦略も立てられるからだ。

HSPに向いてない生き方や働き方をし続け、自分を責め続けながら生きるのは不幸なことだ。

今の世の中にはそういう人がたくさんいる。

そういう人が少しでも減るように、これからもちょこちょこHSPの情報を発信していきたいと思う。

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