ひきこもりと生活保護

昨日、「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」に行ってきました。

参加した理由としては、私自身が元ひきこもり当事者であるのと、対人援助職としてひきこもり支援にも強い興味を持っていたからです。

家族会には、ひきこもりの家族の方々(主に両親)が参加されており、色々な話を伺えました。

その中で、ひきこもり問題に関して思うことがあったので書いておきたいと思います。

私のひきこもり体験

私自身の話をすると、27歳の時から2年間、ひきこもりを経験しました。
主な原因としては、その当時、睡眠薬・抗不安薬の依存症(乱用)がひどくなり、それに比例してうつ、社会不安障害も悪化の一途を辿っていて、働けなくなってしまったからです。

病気を抱えながら働いていた頃は、毎日死ぬほど具合が悪いし、ネガティブな感情に押しつぶされそうになるし、日々死ぬことばかり考えていました。
そして、ある日、一人暮らしの自分の部屋で、首を吊ろうとしたのです。
その時、「もう自分は働けない」と泣きました。「生きていけない」とも思いました。
自殺には失敗しましたが、精神的にボロボロで、もう働く気力などカケラも残っていませんでした。

私は病気療養のために実家に戻りました。
当初は本当に体調が悪くて、毎日家で寝ているか、ネットをしているような日々が続きました。
そのうち昼夜逆転の生活になってきて、生活はどんどん乱れていきました。

そんな生活を送っているものでしたから、親からはよく「いつ働くんだ」「いい歳した大人がブラブラしてみっともない」と責められました。
しかし、ぐうたらしているように見えても、私自身の精神状態は「社会から落ちこぼれてしまった」という自責の念と、うつ病の影響で全く余裕がありませんでしたから、いつも言い争いになり、親子の中は最悪でした。

そのストレスから、さらに処方薬に依存するようになり、どんどん負のループにハマっていきました。

親との仲がどんどん険悪になっていく

ひきこもり生活でいちばん問題になるのが生活費です。
何かしら行政からの支援を受けてない限り、ひきこもりの子を抱えた親には大きな経済的負担がのしかかってきます。

親は、不安から「いつ働いてくれるのか?」「いい加減にちゃんとしてくれ」とつい説教をしてしまいます。しかし、ひきこもっている当事者は何をどうすればいいのか、解決の糸口すら見つかっていない場合が多い。病気などで動けない場合もあるでしょう。
こうして、関係がどんどん悪化していく傾向があります。

また、ひきこもりが長期化すると、親子がお互いに嫌い合いながらも離れられないという共依存関係になってしまうケースも多々あります。
こうなると、余計にひきこもりから抜け出しにくくなってきます。

親子間が険悪なら物理的に距離をとることが大事

今、当時の私にアドバイスするなら「生活保護を受けろ」と言ってやりたいですね。

やはり、家族に依存しつつ、家族との仲が悪いということはすごいストレスだったと思います。病気療養のために実家に戻ったのに、それで余計に病気が悪化しましたから。
家族も、「病気なんだから……とは頭では分かってるけど、どうしてもずーっと寝ている姿を見ていると何か言わずにはいられなかった」と言っていました。

お互いにとってプラスにならない状況をダラダラ続けるより、共依存関係を回避するためにも物理的に距離をとったほうがいいと私は考えています。
ですから、子供の方は独り暮らしをして、生活保護を申請するのがいいかと思います。
(病気や障害などの事情によって独り暮らしが不可能な場合は除く)

ひきこもりやニートは生活保護を受けられるか?

「ひきこもりやニートは生活保護を受けることはできない」

と思われている方もいるかもしれませんが、ケースバイケースです。事情によっては受けられる場合もあります。
以下に生活保護を受けられるための条件をピックアップしておきます。

①世帯主である
まず、最初のハードルとして世帯主というのが絶対条件です。だから、実家に住んでいる場合、生活保護は受けられません。もし、引きこもりで生活保護を受けたいのであれば、まずは家を出るしかありません。

②資産が無い
元々預貯金もほとんど持っておらず、保持している資産も無い(不動産、株など)。このような状況であれば、生活保護を受けられる可能性が高まります。しかし、この段階で自動車を持っている場合は、売却して生活費にするよう促されます。また、その他価値が高い財産があれば、こちらも売却するように言われます。基本的には厚労省が定める最低生活費に満たないようにしなければ保護は受けられません。

③援助してくれる親族がいない
①で解説している通りですが、「親から勘当された」「もう面倒見きれない」などで家を追い出されたということであれば生活保護を受けられるハードルをさらに一つクリアーしたことになります。ただし、申請した後に❝三親等の親族で、面倒を見てくれる人が誰もいないのか❞ということを徹底的に調べられます。ここで援助するのにやぶさかではないという親族がいれば申請は通りません。※三親等(両親、祖父母、兄弟姉妹など)。

➃働けない
何らかの理由で働けないという事情があれば、さらにハードルをクリアーできます。ただし、しっかりとした理由が必要なので、説得力のある理由付けが必要です。

という条件をクリアーした上で、さらに収入が地域の最低生活費を下回るようであれば、生活保護の申請が通る見込みが高くなります(申請は誰でもできます)。

何らかの精神疾患(適応障害他)で生活保護を申請するのであれば、上記した引きこもりやニートの方よりさらに通りやすいと言えます。完全にと言ったら変ですが、確実に病気ですからね。もちろん、精神科医の診断書が必要なので、かかりつけの病院で診断書を書いていただくのが個人的にはお勧め。
※診断書を準備するのは義務ではありません。福祉事務所に言うと、診察・診断書の費用を負担してもらえます。

生活保護の申請が通りやすいか通りにくいかは、それぞれの自治体で違ってくると思いますが、まずは、福祉事務所に行って、相談してみるのもいいかもしれません。

なぜひきこもっているのか?原因をハッキリさせる。

ひきこもりになっているということは、気力が落ちているということですから、生活保護の申請も大変だと思います。
しかし、今までのやり方で何も状況が変わらなかったのならば、試してみる価値はあるかと思います。

ひきこもり問題というのは、色々な要因が絡んでいて、一口に「これが原因だ」というのが分かりにくい傾向があります。
精神疾患や発達障害、知的障害が原因のこともありますし、家庭環境が原因でAC(アダルトチルドレン)の生きづらさが関係していることもあります。いじめやパワハラなどトラウマが関係していることもあります。これらの要因が特にみられない人もいます。

まず自分の何が原因でひきこもっているのが、ハッキリさせることも非常に大事だと思います。

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